三日月句会

俳句のこと。句会のこと。一考さんのこと。

「人」誌面

「人」200号

「人」200号が発行されたのは平成7(1996)年。 21年前ですね… ページ数362。 主宰作品はもちろん、主要同人の自選百句、随筆、 進藤一考論、200号記念論文と盛りだくさん。 当時の結社の充実度と盛り上がりが偲ばれます。 私はここで記念論文賞を受賞しました…

創刊号 主宰作品

あけましておめでとうございます。 俳誌「人」は創刊時の精神に立ち戻るべく、その当時の表紙を昨年から採用しています。 私個人としても、もう一度進藤一考の俳句を読み直し、句に対する厳しさや孤独への志向を見つめようと思っています。 この場で何が出来…

俳句総合誌管見 『俳句界』8月号より

『人』の「俳句総合誌管見」というコーナーで『俳句界』を担当しています。 いわゆる「ハウツー」的な記事には興味が無いのですが、句作の根本的な部分に働きかけるような記事が多く、興味深く担当させてもらっています。かなり好きなように書いてます。 8月…

2016年8月号

ご無沙汰しておりました。 「人」8月号です。 今号から印刷所が変り、心機一転のスタートです。 表紙は昭和54年の創刊号のものです。 初心に帰って新たな歩みをということです。 会員に宛てたことば。 何よりも句を第一に、句に厳しくというのがあるべき姿…

さんまい三昧~卵~

いろいろ試してみたくなります。

2016年4月号

毎月一日に合せて届く『人』誌。 今月も無事に。 主宰作品。 同人の作品抄。

2月号 人作品抄(十人集・当月集・合鳴鐘集)

団栗を上手く蹴られぬ朝もある 森住 昌弘 朝の道に団栗が落ちている。何気なく毎朝蹴ることにしている。何をするにも思う様にいくことに安堵し続けていた。だが調子が違う、昨日のようにいかない。蹴ったつもりが、残っている、再び試みる。こんなことに心ま…

2月号 主宰作品

鶏頭やすこし稚気ある師ではある やはり進藤一考のことだろう。「すこし稚気ある」で無垢な眼差しやいたずらっぽい笑顔を思い出した。 鶏頭の花は燃え立つようだが同時に穂の揺らぎ具合が諧謔的にも見え、作者にふとこんなことを思い出させる契機にもなった…

主宰作品鑑賞 1月号より

1月は自分が風邪をひいたり父の緊急入院に伴って帰省したりと、あっという間に過ぎ去り、 こちらも随分お留守になってしまいました。 また鋭意更新に努めますので、よろしくお願いいたします。 遅ればせながら、1月号の主宰作品から。 殊によきピアニッシモ…

2016年 1月号 主宰作品

あけましておめでとうございます

2016年が明けました。 本年も俳句のことを考えながら歩んでいこうと思っております。 よろしくお願い申し上げます。 表紙も新しくなりました。 写真は中山道、奈良井宿。 一年間、この表紙と共に、 重ねてよろしくお願い申し上げます。

12月号 人作品抄(十人集・当月集・合鳴鐘集)

<勝手に鑑賞>…川越歌澄 広島忌蜜の固まる瓶の底 田中耕一 広島の平和記念資料館で、被爆したガラス瓶を見た。熱線を受けて飴細工のように一瞬でぐにゃぐにゃに変形したのだという。 朝食の席だろうか、作者は蜂蜜の入った瓶を手に取り、底に蜜が固まってい…

12月号 随筆「さんまい三昧」

私の句を採り上げていただきました。ありがとうございます。 自分で作っておいて忘れておりました。 いつも絶妙の季節感で、熱燗が恋しくなったりして。

12月号 主宰作品

今号は発行がいつもに増して早かったです。 編集部各位のご尽力の賜です。 この「12」という数字が大事なのですよ。 主宰作品。 毎回淡々と載せておりますが、もう少し色を付けた方がいいのだろうか。 今回、少し画像が見づらいかもしれないと思いつつ載せ…

主宰作品鑑賞 11月号より

この号から主宰作品鑑賞を担当することになりました。 鑑賞文が掲載されるのは来年1月号からですが、 11月号のご紹介に合せて一部掲載してみます。 (いつも漢数字とアラビア数字の使い方に悩む…) 喪服着て木槿の道を通りけり 麻績 「道のべの木槿は馬にく…

随筆「さんまい三昧」

今月のテーマは「すし」。 文章の冒頭に出てくる「雲丹のにぎり」を食べたのは私です。 自慢したところネタにされたのです。 北海道で育った私にとっては「すし」といえばいかにネタ(じゃなくて「すし種」と云うべきでした)が新鮮かというところに尽きるの…

11月号 人作品抄

同人以上の作品抄。佐藤麻績選。 <主宰による鑑賞> 子どもばかりだつた八月十五日 藤井 綸 昭和二十年八月十五日に何歳だったかによって終戦のその日の印象はさまざまであろう。終戦を確かに受け止められたのは、玉音放送が大きく影響したとも思うが、私な…

「俳句総合誌管見」より

昨年より『俳句界』を担当させていただいております。 特集に、いろいろ考えさせられました。 私が「人」に入会して27年になりますが、つい最近まで中央の句会にはほとんど顔を出さず、サボってばかりでした。 もっとお話を伺っておけばよかった、俳句に向き…

11月号 関野星夜作品

「人」創刊同人で静岡の重鎮。 毎月の東京例会に熱海から出席されています。 お名前の通り星のきらめきを思わせる繊細で鋭敏な感覚。 近年は一層自在さを増したように思います。 お聴きしたことはないのですが、カラオケの歌声も相当なものとか。 92歳。

11月号 主宰作品

記事のアップが遅くなりました。 11月号、順調に出ております。 表紙は年間を通じて一緒なのでありますが… 撮影地は西表島とのこと。 主宰作品。 私事ですが、今号から主宰作品の鑑賞を仰せつかりました。 また緊張感あふれる日々が始まります。 それにして…

随筆「さんまい三昧」

合鳴鐘集同人、新沢糝子さんによる随筆。 糝子さんは料理本の編集を生業にされている。毎月本が届くと隅々まで目を通して、「食」にまつわる句を集めているそうだ。 興味ある分野の句を追求するというのも俳句を読むときの楽しみですね。 随筆にはそうして集…

10月号 人作品抄鑑賞

十人集・当月集・合鳴鐘集それぞれの巻頭の作品の、主宰による鑑賞をご紹介します。 冷し酒風のうま味をあぢはへり 天下井誠史 お酒は飲めなくはないが「うま味をあぢはふ」などと言うものとは言えない。そして、その様なことを望んでもいないことに気づき、…

10月号 人作品抄(十人集・当月集・合鳴鐘集)

佐藤麻績選による作品抄。 十人集・当月集・合鳴鐘集の同人の作品より。

10月号 主宰作品

10月号到着です。 毎月1日の発行を目指して頑張っております。 私の原稿遅れ気味で申し訳ありません… 今号からはもう少し内容に関してご紹介できればと思っています。 ちょっと横道にそれますが、 主宰作品のページの下の部分に散らばっているアルファベット…

9月号 主宰作品

9月号。 主宰作品。