三日月句会

俳句のこと。句会のこと。一考さんのこと。

2月号 人作品抄(十人集・当月集・合鳴鐘集)

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団栗を上手く蹴られぬ朝もある  森住 昌弘

朝の道に団栗が落ちている。何気なく毎朝蹴ることにしている。何をするにも思う様にいくことに安堵し続けていた。だが調子が違う、昨日のようにいかない。蹴ったつもりが、残っている、再び試みる。こんなことに心まで左右される。単なる偶然ではないかも知れぬ。こんな朝もあると納得したのであろうか。俳句は日々の日記となって残っていく。
(佐藤麻績)