2016-02-24 2月号 人作品抄(十人集・当月集・合鳴鐘集) 「人」誌面 #俳句、川柳 団栗を上手く蹴られぬ朝もある 森住 昌弘 朝の道に団栗が落ちている。何気なく毎朝蹴ることにしている。何をするにも思う様にいくことに安堵し続けていた。だが調子が違う、昨日のようにいかない。蹴ったつもりが、残っている、再び試みる。こんなことに心まで左右される。単なる偶然ではないかも知れぬ。こんな朝もあると納得したのであろうか。俳句は日々の日記となって残っていく。 (佐藤麻績)