三日月句会

俳句のこと。句会のこと。一考さんのこと。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

仁左衛門洛中にあり燗熱く

仁左衛門洛中にあり燗熱く 一考 句集『白昼』より。 京都南座で「まねき上げ」が行われたというニュースを見ていて、この句を思い出した。 http://www.kabuki-bito.jp/news/2967 12月には南座で「吉例顔見世」が始まり、ここから歌舞伎の一年が始まる。大切…

随筆「さんまい三昧」

今月のテーマは「すし」。 文章の冒頭に出てくる「雲丹のにぎり」を食べたのは私です。 自慢したところネタにされたのです。 北海道で育った私にとっては「すし」といえばいかにネタ(じゃなくて「すし種」と云うべきでした)が新鮮かというところに尽きるの…

冬芒

冬芒未曾有の光流れけり 一考 作者はそこに異界を見ている。 穂の開ききった冬の芒はより光を通し風を容れ、一斉に靡く様には近寄りがたい荘厳さがある。 「未曾有の」という表現には、そんな冬芒が光と一体化し、大きな光芒として現前しているのを目の当た…

11月号 人作品抄

同人以上の作品抄。佐藤麻績選。 <主宰による鑑賞> 子どもばかりだつた八月十五日 藤井 綸 昭和二十年八月十五日に何歳だったかによって終戦のその日の印象はさまざまであろう。終戦を確かに受け止められたのは、玉音放送が大きく影響したとも思うが、私な…

「俳句総合誌管見」より

昨年より『俳句界』を担当させていただいております。 特集に、いろいろ考えさせられました。 私が「人」に入会して27年になりますが、つい最近まで中央の句会にはほとんど顔を出さず、サボってばかりでした。 もっとお話を伺っておけばよかった、俳句に向き…

11月号 関野星夜作品

「人」創刊同人で静岡の重鎮。 毎月の東京例会に熱海から出席されています。 お名前の通り星のきらめきを思わせる繊細で鋭敏な感覚。 近年は一層自在さを増したように思います。 お聴きしたことはないのですが、カラオケの歌声も相当なものとか。 92歳。

11月号 主宰作品

記事のアップが遅くなりました。 11月号、順調に出ております。 表紙は年間を通じて一緒なのでありますが… 撮影地は西表島とのこと。 主宰作品。 私事ですが、今号から主宰作品の鑑賞を仰せつかりました。 また緊張感あふれる日々が始まります。 それにして…